心の法整備 ⑤ 3つの法則

仏教では、苦、無常、無我の三種の真理があると説きます。

第一番目の「苦」は、渇愛が原因です。(物事に執着する状態です)
眼や耳、味覚、触覚、心で思う事、(意)です。

2番目は、無常、(変化する事実です)

三番目は、無我です。(我というものはどこを探しても見つからない・・・)

それらの事実をあるがままに理解し得たなら、経典は卒業できます。

苦は、生老病死を繰り返す事、輪廻の状態を指します。
苦を抜け出す実践を仏教的には、修業と言われます。

修業を完成した人を菩薩と呼びます。
世間にある仏教の概説は、全てこの法則に基づいた解説です。
仏説かどうかは、この基準に当てはめれば成否が判断できます。

無常は、自分も他人も、世間も、世界も、宇宙も全ては変化するという真理です。
変わらない物は、ないという事実です。

無我は、その言葉通りの事と理解すればいいでしょう。

少し堅苦しいかもしれませんが、仏教の教理は、科学的と言える論理で成り立っていますが、

無我や、輪廻を証明することは、諦めています。
経験不可能な領域の話だからです。

仏教の話は、分かり易いものもありますが、きわめて難解な論理もあります。

少しづつ、悟りへと続く道を歩んでください。
後悔のない真理へと続く道です。