心は衣服と同じように、垢やシミで汚れがちです。
洗濯機で汚れを落とすように、きれいにしておきたいものです。
汚れの原因は、怒りや貪欲迷妄などで生じています。
汚れを落とす方法が仏教では、「慈悲喜捨」を使い心の汚れを落とします。
これらの洗浄剤は、「思いやり」という概念に置き換える事も出来ます。
友達のように思う慈しみの気持ち、
人の苦しみを抜け出してほしいという悲しみの気持ち
人や生命の成功を喜ぶ気持ち
全ての生命は等しいと見極める理性的気持ち
この四種のいずれかの気持ちで行いなすと、心の汚れが落ち、清らかな気持ちになります。
世の中の不孝の原因の大半は、心の汚れから行う事で生じています。
ところで、生きる事は、日々の汚れとそれを落とす行為に満ちています。
生きる事は、善悪から離れますが、行為は善悪のどちらかに入る場合が多くなります。
心が苦しいときは、心の汚れが原因の場合が殆どです。
その様な苦しいときは、慈悲喜捨の思いやりを使いますと、汚れが自然に落ちていき、
心は落ち着いてきます。
幸せを感じる時は、心が清らかになる時に訪れます。
この法則をしっかり理解すると、人生の苦しみが半減する事でしょう。